水に反応して光るバッジをAgICで作った(Maker Fair Tokyo 2014落選作品のご紹介)
何を作ったか
MFT2014に落選したモノを,AgICを使って作った.雪だるま型の雪合戦用のバッジで,雪(水)がバッジにあたると雪だるまの目が光る.
↓バッジが濡れると…
↓雪だるまの目が光る.
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MFT2014に落ちた
先週の日曜日にMaker Fair Tokyo 2014に行きました.
出展落ちたけど行きました.
出展落ちたけど行きました.
出展落ちたけど行きました.
何を出そうとしていたかというと,これまで作ってきたものと新作で,
新作は,水に反応して光るバッジと,そのバッジをたくさん並べた壁を出す予定だった.
出展申込が夏だったのもあって,うおおおお!水鉄砲でバッジ狙ったり,壁にバンバン水打ってビガビガ光ってたら最高じゃん!ちっちゃい子も楽しめるじゃん!受かる要素しかない!みたいなテンションだったんだけど,冷静に考えるとMFTは秋の終わりなんだよなあ,みたいな感じだった.
AgICとの出会い
で,出展落ちてから基板発注する元気もなくなって放置してたんだけど,先日AgICという,光沢用紙上にマーカーで書いた線で回路を作れるペンを手に入れた. こういう写真用の光沢用紙を使う.
以前にもこういうのはあって,例えば絵の具みたいになってて,それを紙に塗って回路作るやつとかがあった.
けどこの手のやつは水にめっちゃ弱くて,今回のような水に濡れることを前提とした用途には向いてなかった.
一方で,AgICはある程度水に耐えられるので,じゃあこれで作れたらいい感じじゃんみたいな感じで,水に反応して光るバッジをAgICで作ってみた.
季節外れという弱点を克服するために,ユースケースは雪合戦にして,バッジの形も雪だるまっぽい感じを目指した.
仕組み
LEDを光らせるにはふつう,電池と抵抗とLEDをを使う.
で,今回はLEDを点灯回路の抵抗の部分を水に置き換えてる.
こうすると,LEDと電池をつなぐオープンな箇所が,水で閉回路になってLEDが光るようになる.
ただ,伝導率がだいぶ低いのでトランジスタを使ってる.電源がそれなりにゴツイやつなら別にトランジスタいらないんだけど,ボタン電池でやりたかったのでトランジスタを使った.
雪だるまのおなかの部分にある2つの電極をまたぐように水がかかると,トランジスタのベース部分に電流が流れてLEDがが光る.このあたりはデザイン的にもうちょっと雪だるまにマッチするようなものにできるといいなあ.と思う.
AgICにはんだづけができなかったので,雪だるまのおなかの電極と電池をAgICを塗った紙でつないでたりとかしてる.この部分は雪だるまの手をイメージしてみたんだけど,なんか心臓から毛が生えたみたいな感じになってキモくなったと思う.
で,気になるところとしては,今回"水"って言っているのは純水ではなく水道水なのですが,雪って電気伝導率低いっていうし,実際どうなんでしょうね.雪玉作るときに手でにぎにぎするしいけるのかなあ.どうなんだろう.
今後
基板起こすのもいいけど,こういう紙とかテープとか使うのも楽しいなあと思った.
ちっちゃい子向けのワークショップにして,好きな形とかにしたら楽しいと思うし,来年のMFTとか出したい.なんか別の機会がないかなあとも思ってる.家族で来て楽しめたり,別にひとりで来ても楽しいみたいなやついいと思う.